マッチングアプリの顧客獲得方法
マッチングアプリの顧客獲得方法
前回の記事で数多くの国内のマッチングアプリを紹介したが、それらアプリのユーザー獲得方法を考察してみたいと思う。
どのマッチングアプリにも言えることだが、男女共にある程度のユーザーがいないとサービスが成り立たない。そして、一般的なサービスと違い、マッチングアプリの場合カップルが誕生するとユーザーが退会する。マッチングが成立すればするほど、人がいなくなってしまう。そのため、継続的に集客出来る方法がないとサービスの質が下がってしまうわけだ。男女を繋げるサービスなのに、繋げれば繋ぐほど運営が厳しくなる。ここでは、この現象をマッチングアプリのジレンマと呼びます。
そのため、どのマッチングアプリも広告に投資する。
米国最大手IACグループ傘下のPairs(ペアーズ)は、今も尚Facebook広告を中心に数千万円後半の広告費を使っているそうだ。
だが、単純に広告だけで広めようとすると費用対効果は良くならない。
特にベンチャー起業の場合、大型の資金調達をしない限り広告に多くの資金を割り当てることは出来ない。
なので、どのマッチングアプリも集客に工夫を施す。
それらのマッチングアプリの集客方法をいくつか紹介したいと思う。
マッチングアプリの集客方法④パターン
①メディア
基本的にどのマッチングアプリもSEO対策のため恋愛メディアを持っている。
ただ、これだけ似たような恋愛メディアがあると、SEO効果が出にくくなってくる事は間違いない。今後は特色のあるメディアでないと注目されづらいと思われる。
一部メディアを紹介。
- ゼクシィ恋結び
- ペアーズコラム
- Mote (恋愛メディアではなくBUZZメディア?)
②診断ゲーム
マッチングアプリに興味がないユーザーを引き付ける手段として、診断ゲームで広げる方法。ペアーズはFacebookと診断を連動させる事で、Facebookページのいいね数を増やしたと思われる。これによりアプリへの信憑性が増しユーザー数が増えたのでは。
−withの心理診断ゲーム
−ペアーズの診断は種類が豊富
③インフルエンサー
芸能人や有名人を起用する事で、アプリの信憑性を高める方法。
特にベンチャー起業の場合、出会い系というだけでかなり怪しい。芸能人を起用する事で、信憑性を高めユーザーを獲得するやり方。
ここで有名人を起用しているマッチングサービス二つを比較。
WithはメンタリストのDaigoを起用。
2015.12.3時点の女性ユーザー数
MatchBookは大学のミス&ミスターにアプリを宣伝させている。
2015.12.3時点の女性ユーザー数
まだアプリ化していないwithの方が2倍ぐらいユーザー数が多い。
二つのアプリがどれだけ広告費を使っているかは分からないが、芸能人の起用は結構な集客効果がありそうだ。
④アフィリエイト
ブロガーやメディア運営者に広告を載せてもらう方法。マッチラウンジは客単価が高いため、1成果につき1万円と報酬が高い。
−ペアーズ
−マッチラウンジ
以上、マッチングアプリの集客方法についての考察でした。
マッチングアプリは集客と信頼が命。
まだ出会い系という怪しいイメージが根付いている日本で、
各社どの様にマッチングアプリを広めていくかこれからも注目して行きたいと思う。
次回は米国のマッチングアプリについて考察します!